眉間のシワは30本

頑張るよ、私

揺蕩

「俺は人間失格だよ」だなんて
''人間の在り方''について、思い耽る貴方の人間臭さって、実は人間そのものよ、素敵だと思う。 貴方が人間失格なら、それならばよっぽど、私の方が人間失格よ。
ねぇ、そういえば、今年度も夏は来なかったから私は人間になれなかったよ。フィルムカメラのファインダー越しに見る花火のような、そんな幸せの在り方について考えることは出来なかった。
きっとその代わりの放蕩だろう。貴方も、私も。
ゆらゆら
ゆらゆら
ゆらゆら
ゆらゆら
ゆらゆら
ゆらゆら
ゆらゆら
ゆらゆら
どれだけ貴方が出来損ないの人間だったとしても、貴方の弾くギターには貴方の心が籠ってた。いつも泣いているようだった。
そういえば、今夜は一段と冷え込んでいるのね。
あなたの音に包まれていて気付けなかった。